ストリーミングとDVD

 Netflixタイタンズ』を観た。幼少期にカートゥーンネットワークで、アニメ『ティーン・タイタンズ』を長い期間楽しみに見ていたので、キャラークターの人物像や背景は未だに覚えていた。アニメ版では主要メンバーであるサイボーグが登場しないのは、映画『ジャスティス・リーグ』の方に出演しているので、DCユニバースではジャスティス・リーグメンバーとして活躍していくのか、はたまた大人の事情で出演できないのかが気になった。シーズン1の最終話で、ロビンの夢の中で、ビーチボーイズの「Wouldn't It Be Nice」が流れたシーンでは、それまでの急展開ぶりと合致していて少し感嘆とした。また、シーズン2のエンディングクレジットで、レディオヘッドの「Climbing Up the Walls」が流れた時は、どうしても感傷的な気分に陥ってしまい、要所要所での音楽の使い方が最高だった。『ストレンジャー・シングス』以来、久しぶりに一気見した作品だった。シリーズ1は序章に過ぎず、シリーズ2から面白くなる作品で、『ダークナイト』以降ヒーローとは善なのかというテーマにも則って、(ブルースウェインも本作に登場)話が展開されていくのも一辺倒でありがちな顛末ではなくて良かった。シーズン2のレイチェル(レイブン)の垢の抜けように驚き、作品内にもいい影響をもたらしていた。Netflixにコメディタッチのアニメ『ティーンタイタンズ Go』もたまに観ているが、ドラマ版の方が断然面白かった。どのシーンのを切り取っても、画面構図が様になって絵になっており、映像作品として耽美的だった。この機会に『ティーン・タイタンズ』の方も、配信されないかと期待している。

 

 以前ほど映画は視聴できていないが、ストリーミングサービスのおかげで気軽に視聴できるようになった反面、レンタルして観ていた時に比べて、集中力の度合いが変化していったと思う。海外ドラマなどは、長くても1話1時間前後で割と集中して視聴できるので、ストリーミングサービスの恩恵は受けていると個人的に考えているが、こと映画視聴においては、寝落ちする機会が格段に増えた。おそらくマウスオーバーする度にとシーケンスバーが表示されるので、あと2時間もあるのかと思案しながら視聴していることが、余計な思考がストーリーへの没入感を削いでいるのだろう。

 

 以前に増して、最近はDVDで作品を買うのが殆どだ。Blu-rayを再生できる機器もあるが、近距離で観る分に関しては画質がよくなるほど疲れしまう。字幕だけを追うにしても、作品内のアイテムの文字にしても、十分文字は潰れていないので、もうSD画質で十分だと考えるようになった。昨日、古いiMacタランティーノの『デスプルーフ in グループ・ハウス』を観直したが、作品自体のノイズが伴うフィルム感と、iMacの光沢感のない淡い色調が相互作用をもたらしていて、新鮮な気持ちで鑑賞することができた。やはり、ラストへ向かう爽快感は堪らなく、「THE END」の文字でいつも笑ってしまう。